ネット投票を公正な仕組みとするためには、投票や委任の強制があってはいけません。また、当然のことですが、他の人になりすまして登録されてしまわない仕組みにしなければいけません。さらに、普通の人が気軽に参加できるように、参加していることの秘密もなるべく守られ、投票や委任の結果が知られるようなことのないようにしなければいけません。
まず、参加する人が市の有権者であるかは、選挙人名簿で確認します。その上で、登録書類は指定された郵便局(職場のそばなどで構いません)に郵便局留めで送ります。郵便局留めの郵便物を受け取るには身分証明書が必要ですから、そこで本人確認ができるということになります。同居しているご家族にも知られずに参加することができます。
参加者のアカウント情報とパーソナルデータは別の台帳で管理します。特にパーソナルデータはネットワークから切り離されて管理され、サイバー攻撃によってアカウント情報が流出した場合でも、個人とは紐付けできないようにします。
また、参加者が転居によって有権者でなくなっているのに参加し続けてしまうのを防ぐために、居住年数等に応じて定期的に参加者が選挙人名簿に記載されているかを確認します。他者による投票や委任の強制については、業務妨害罪等にあたることを指摘するとともに、秘密投票の重要性を周知するよう努めます。